
ホテルでの会食やちょっとした会合時に使えるような、エレガントで小ぶりなバッグを探していた。
候補はあったが「今は買う時ではない」、と思っていた。
それは時期的・金銭的なことでの判断だった。
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数週間後、候補に似た小ぶりなバッグをあるブランド店で見つけた。
大きさ、形、色、内装ともに狙い通りでありながら、値段は候補のより安い。
「これは買いでしょ!」と一瞬にして気持ちが浮き上がった。
喜び上がり、テンションが上がり声が上ずっているのが自分でもわかる。
しかし、わずかな隙をついて、冷静な自分が「こういう時の買い物は注意!」と(心の中で)言った。
その声に従って(店員さんには御礼を述べて)買わずに店をあとにした。
そのあと数日間は、「仕事帰りに寄って買おうかな?」と考えるほど、悶々としていた。
だけど結果としてそのバッグは買わなかったし、今では買わなくてよかったとさえ思える。
今の私は「買わなくてよかった」とさえ思っているということは、仮にそのバッグを手にしても時期がくれば「私には必要ではかなった」となる可能性が高いのだ。
特に[候補より安価]というのが要注意で、候補に未練を残したまま、手に入れたバッグを持つ、そしてそんな自分の気持ちとモノに違和感が生じてしまう、そんな無駄を生み出していたかもしれない。
欲望って一瞬で強く燃え出すけど、時間が経てば鎮火していく、しかもけっこう速いスピードで鎮火する。
そもそも、エレガントで小ぶりなバッグが必要なのは年間で数えるほど。
そしてそういう場やシーンはますます遠のいた暮らしをしているので、実は必要ないのかもしれない。。。
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最後までお読みくださり、ありがとうございました。